ご飯

彼の家にご飯を作りに来てるとこ

彼のリクエストで今日はハンバーグ



私はしてあげたい欲があまりなくて

彼が実家暮らしの時

そういえば一度だけ

お花見に行くのに時間があったからよしって

炊き込みご飯の素で炊いたおにぎりと

卵焼きで簡単なお弁当作っただけかな


彼、この時の卵焼きがお気に入りで

今ももう一品欲しいって時に作ったりしてる



だからこうしてご飯作りに来るのも

好きでしてるんじゃなくて

一緒に住んであげられなくて

一人暮らししてる彼へのお詫び?

ではないか、なんだろ

この先元気でいて欲しいから

料理が出来ない彼へ少しでも栄養あるものを

食べて欲しいってとこかな



ところが彼は舌がお子ちゃまで

ハンバーグ、カレー、オムライス

そんな感じが大好き

野菜の好き嫌いも多くてほんと困る


かといって手料理にこだわるわけじゃないから

一緒にいる時は外食が多いし

テイクアウトでも全然いい


今まで外食だと好きなものを頼むから

好き嫌いが多い人だとは全く思ってなかった


週末だけとはいえど

一緒に生活すると見えてくるものって多い



さあ

ハンバーグ出来上がり

それと具沢山のお味噌汁

ほうれん草も胡麻和えとかだと箸つけてくれないからベーコンと炒り卵とで炒めた




料理することは嫌いじゃない

でも1人で作るのって孤独な作業


週末、彼の顔を見ながら作る方が楽しいな




終わったので自分の家に帰ろ

今度は我が家の夕飯作らなきゃな

バースデー

彼の誕生日の前日


彼がお肉食べたいと言ったから

いつものところでコース料理

彼がお支払い


そのあと百貨店に移動して

またいつものところでケーキセット

彼がお支払い



彼に言ってある

あなたの欲しがってるアレ

私が買うから

その日の食事は出してね


別に言わなくても彼はそのつもりだろうけど

彼の誕生日くらい

私はこういうつもりだからよろしくねって

先に言っとかなきゃ自分的に薄情な女な気がして



彼のプレゼントは彼次第

購入したって聞いたら彼に送金する予定

なんか味気ないけどいいの



彼の誕生日へと日付が変わった時

2人で湯船に浸かってた

お互いマッサージし合ってた



お風呂から出てベッドの時計見て気づく

彼がお風呂掃除やいろいろ終わって

やっとベッドで落ち着いた時に

彼に覆いかぶさって

お誕生日おめでとう

チュってした


彼は少しにやってして

ありがとうって


それからはいつも通り

それぞれ好きなことして眠るまでの時間を過ごし

いつの間にか彼にくっついて眠ってた



朝目覚めてひとつ歳を重ねた彼は

いつもより情熱的だった



遅い朝ごはんのあと

2人でくっついて映画を観る

途中眠くなって

彼に寄りかかったまま眠ってしまった



楽しい週末はあっという間

私が帰るそぶりを見せると

彼は不機嫌になる



私だってずっと一緒にいたいけど

そうはいかないのよ



また来週ね

ひとり浮かれる

車で走ってるとき

先の交差点に停まってる車、彼の車っぽい

ナンバーやっと見えた

やっぱり彼だ


あと20mってとこで信号変わる

あ〜行っちゃう

彼が左折するとこで彼のシルエットが少し見えた

私は右折だから追っかけられない



完全に彼だと分かった瞬間

私の体に何かが起きた

まるで授乳期におっぱいが張るような感覚?

本当に胸がキュー?ぶわ〜?

とにかく胸の辺りで何かが反応した


凄い凄い

何なのこの感覚

これってトキメキなんかな


そのあとひとり車の中で浮かれまくり



彼とはもう家族のようで空気のような存在で

いつもはときめき皆無



違うシチュエーションで彼を見ると

こんなにもときめく



私やっぱり

今も彼に恋してるんだ



そんな再認識のできごとでした